皆様へ

 

 

この度、わたくし笠井里美はアマヤドリを退団することといたしました。

 

気づけば、初めて出演した2006年の『水』から11年の年月が経っておりました。

私が入った時にはまだ「ひょっとこ乱舞」というひょうきんな名前の劇団でした。

劇団名を名乗る時に、とっても恥ずかしかったのを覚えています。

 

22歳だった私には、当時まだ、たくさん先輩がいました。

アマヤドリになり、いつの間にか、自分が先輩という立場で、後輩がたくさん増えていきました。

 

そんな長きに渡ってお世話になってきた劇団を去る理由は、

女優・笠井里美としてどこまで一人でやれるのか、試してみたくなったからです。

これは、私の完全なるわがままです。

 

この決断に対しても、沢山、劇団員のみなさんに心配をかけて、いろいろな提案をしてもらいましたが、

どうしてもその欲求を抑える事ができませんでした。

それでも、こんな私のわがままを許して下さった劇団には、感謝してもしきれません。

 

18歳で俳優座研究所に入所し、そこが私のお芝居の原点になり、21歳で退所、

22歳でひょっとこ乱舞に出会い、私の人としての原点となりました。

芝居以外のいろんな事も教えてもらいました。

人を叱ること、労わること、尊重すること、愛すること、決別すること。

沢山の素晴らしい出会いもありました。人生の友人たちと出会いました。

素敵な才能に感化され、可愛い後輩たちを愛しました。

 

全部、私の俳優としての糧になっています。

今後のことは何も決まっておらず、不安と希望が入り混じっておりますが、

11年間の思い出を胸に、しっかり踏ん張って、再出発いたします。

 

私を支え、時には叱咤激励して下さった劇団員のみんな、ありがとうございました。

 

今まで応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。

またどこかでお目にかかれるよう、精進いたします。

 

アマヤドリとは別の道を選ぶことになりましたが、

今後とも、アマヤドリと、笠井里美を宜しくお願い申し上げます。

 

笠井 里美