2025年1月、『取り戻せ、カラー』の終演をもってアマヤドリは活動休止期間に入りました。この度、来る2027年3月に本公演を行い、第三期の活動を開始することといたしました。
そもそもアマヤドリの前身たる「ひょっとこ乱舞」は、大学内の複数の学生サークルから横断的にメンバーを集めた広田淳一によるプロデュース形式の団体でした。いつしかそれが固定メンバーによる劇団となっていき、そこから得られたものの豊かさは計り知れませんが、今回、最初期の形に戻り、再びプロデュース形式を基本として活動を再開いたします。
「アマヤドリ」という劇団名を定めた際(第二期の始まり)にもどこかでその名前に「創作のための一時的な集合」というイメージを託しておりました。ひとつのプロジェクトのために演劇人が集ってはまた散開していくその姿を、にわか雨をしのぐ短い時間に同じ軒下で言葉を交わし合うような、そんな情景と重ねていたのです。この度、団体は原点に立ち返り、より良い創作のための再スタートを切りたいと思います。
この決定に際して複数の俳優メンバーが劇団員という枠組みから離れ、それぞれの道を歩むこととなりました。今まで劇団員たちの演技を楽しみにしてくださり、団体として応援してくださった皆様にとっては残念なお知らせかもしれませんが、どうか各人にとって前向きな決定と受け取っていただけましたら幸いです。
このような決断に至りました第一の理由は、主宰である私、広田淳一の個人的な家庭状況(育児・介護)や、変化しつつある芸術的志向を鑑みてのことです。また、コロナ禍を経て様々に変容した社会の中で劇団という組織が担うべき役割や在り方が変化してきたこともその遠因になったと感じております。こうした背景から、固定メンバーにコンスタントな活動の場を提供し、ある意味でその人生を預かるとも言うべき従来のメンバーシップ型の劇団における重い責任を、私の現状のキャパシティでは果たしきれないと考え、プロデュース体制への回帰を決断いたしました。
今回の決定にあたり、特に俳優陣に関してはすべてを白紙に戻すような覚悟でおりましたが、「たとえ従来の劇団とは大きく枠組みが変わっても、ひとりの演劇人として今後ともクリエーションに関わりたい」と言ってくれたメンバーがおり、有難いことに複数のメンバーが共に歩む道を選んでくれることとなりました。今後、退団したメンバーがアマヤドリのクリエーションに関わる場面も当然あるでしょうし、逆に残ってくれたメンバーが新たな道へ進むこともあるかと思います。各個人のアマヤドリとの関わり方についてはより流動性が高まったものとご理解いただけましたら幸いです。
つきましては2026年6月中旬に次回以降の公演の出演者を募るオーディションを開催し、来年のアマヤドリ再始動に向けた第一歩を踏み出したいと思います。近日中に詳細を告知のうえ、参加者の応募を開始いたしますので、今しばらくお待ちいただければと存じます。
約二年間の活動休止と体制の変革を経たアマヤドリの次の一手に、どうか新たなご期待と変わらぬご厚誼を賜れますよう謹んでお願い申し上げます。
2026年04月24日 アマヤドリ主宰 広田淳一
