梅田洋輔、大塚由祈子 アマヤドリ入団のお知らせ。

 

この度アマヤドリに新劇団員が加わりました。

梅田洋輔、大塚由祈子の二人が今後活動をともにしていくこととなりました。どうぞよろしくお願いいたします。

以下、二人より入団のご挨拶です。

 

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あけましておめでとうございます。
この度、アマヤドリに入団致しました梅田洋輔と申します。
そしてここで皆様にご挨拶をする機会を頂けたので、少し駄文にお付き合い下さい。

僕がアマヤドリに出会ったのは、2014年の『非常の階段』です。あまり観劇というものをしてこなかったので、その時の衝撃たるや凄いものでした。
まず冒頭にお客さんに向かって喋りかけている俳優がいました。「これは返事をしたほうがいいのか?でもだれも応えねぇ……これはどうすれば……?」と自分たちに本当に話しかけているように思い、謎に葛藤させられたり、劇中の演出で「そんなのありなの?すげぇ……。」と思わせられたりしました。
帰り道、一緒に観に行った友人と興奮気味に感想を喋っていたのを思い出します。
すごいもうそれが4年前……。

当時、僕はアマヤドリに出演したいと思うと同時に、ある程度実力がないと出られないなとも強く思いました。そう思わせられる演劇でした。
しかし、どうしてもあの空間の中に入りたいと思った僕は、演技の勉強をするために、とある養成所に一年通うことにしました。養成所の同期にアマヤドリの観劇を執拗に勧めたり、卒業公演の候補にアマヤドリの戯曲を挙げたりしてました……。(新劇系の養成所にも関わらず)今思うと笑えます。

その後アマヤドリのWSオーディションに参加して、念願であったアマヤドリの舞台に客演として参加できることになりました。

そして『崩れる』、『野がも』と連続で参加して、広田さんにお声掛け頂き、アマヤドリに入団することになりました。
感慨深いものがあります……。

しかし、入団することがゴールではなく新しいスタートくらいに思っているので、今までアマヤドリの作品をつくってきた先輩方に敬意を払いながらも負けねぇぞという気概で頑張っていこうと思ってます。
アマヤドリの作品がより良いものとなるように尽力します。

何卒、アマヤドリの梅田洋輔をどうぞよろしくお願いします!!

梅田洋輔

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新年あけましておめでとうございます!
2019年の幕開けと共に、アマヤドリに劇団員として所属する運びと相成りました、大塚由祈子です。
2年前の『銀髪(再再演)』以来、アマヤドリには出演していなかったので、初めましての皆様は以後お見知り置きを。

入団に際しまして、アマヤドリ所属に至るまでの長い長い道のりについて、徒然なるままに書かせていただきます。
もうそれはそれは長い、長すぎる道のりになりますので、ノドカなお正月の暇つぶしがてらに読んでいただければ幸いです。

広田さんとの出会いは2013年夏。
情熱溢るる広田演劇論ツイート群が、尊敬している先輩俳優さんにリツイートされて、私のtwitterのタイムラインにどんぶらこ、どんぶらこと流れてきたのでございます。
それらを拝読し、ふむふむ!なるほど!おもろー!と興味を持ち、軽やかなフットワークでワークショップに参加したことが始まりです。

「広田さんと是非一緒に作品を創ってみたい!」と、オーディションがある度に(1年に数回開催されます)、しつこく粘り強く受け続けるも全くご縁は繋がらず。
フリーで他劇団に客演しながら経験を積む→アマヤドリのオーディションで広田さんにボロボロにダメ出される→客演→オーディション敗退→客演→敗退、と哀しみのループを3年間繰り返します。まさに石の上にも、ってやつですね。

2015年夏には広田さんの演出を受けてみたい一心で、奈良の山の中(鹿が出ます)の古民家で稽古→大阪で発表会という演劇漬けの10日間が過ごせるM.M.S.T.さんの企画に参加しました。
この上演で広田さんの信頼を勝ち得たのが大きなアシストとなり(推測)、3年越しの夢・アマヤドリ出演が2016年秋『月の剥がれる(再演)』にて叶います。

その後も、花まる学習会王子小劇場さん主催のディレクターズ・ワークショップ(演出家のためのワークショップ・広田さんがファシリテーター)に東京開催の2回は勿論のこと、大阪開催にも2年連続で参加したり、「演技のためのジム」に通い詰めたりと。
あまりにもネチネチとしつこく広田さんの周りに私が出没し続けた結果、執念深さが功を奏し、「あれ?コイツ劇団員じゃなかったっけ?」と広田さんがゲシュタルト崩壊的な何かを起こしてくださり(推測)、遂に所属することとなったのです。
なので、私と同じく不器用ながらも全力で演劇を愛し、アマヤドリに憧れている少年少女たちに伝えたいです。大切なのは自分で自分を諦めずに、根気強く真摯に芝居に向き合い続けることだと。

そんなこんなで、何だか随分まわり道をしてようやく辿り着いた感満載のアマヤドリ。
でも振り返って見れば、その道中でたくさん、本当にたくさんの素敵な出会いがあって。ムダな寄り道なんか1つも無くて。
ご縁が繋がらなかった悔しさが原動力となり、シャカリキに演劇道を突っ走り続けて、今の私がいるわけなので。
自分が歩んできた道のりに誇りを持って、スピード落とさずにアマヤドリロードをガンガン邁進していきたいと思っております。
事故には気をつけます。

ということで!
まずは1月末の新作公演『天国への登り方』@あうるすぽっと!
この粘り気強めの新人劇団員・大塚由祈子がどのようなデビューを飾るのかしらと、ぜひ劇場まで見届けに来ていただけると嬉しい限りでございます。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します!

大塚由祈子

 

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というわけでアマヤドリ。

このメンバーでやっていきますので、2019年もよろしくお願いいたします。

※広田淳一は執筆作業中だったためこの日はお休み。

 

(C)photo by bozzo