【活動コンセプト】

 

いつでも、私たちの短期的な目標は「すばらしい作品を創る」ことでした。そのことは今も変わらぬ目標です。だけど、すばらしい作品ってなんでしょう? やがて、それについて考えることや、いろいろな方法を試してみることも私たちの「創る」の一部になっていきました。

 

一つの「作業」に二人で取り組めば作業量/情報量は半分になるでしょう。それは便利で効率の良いことです。けれど、一つの「創作」に二人で取り組めば作業量/情報量はむしろ増えます。「相手役」はいつだって思い通りには動いてくれません。私たちは、その遠回りを集団創作の価値と考え、「豊かさ」と呼ぶことにしました。「やらなければいけない仕事」を分かち合うための組織ではなく、「ひとりでは思いもよらなかった困難」を産み出す為の集団でありたい。そう考えています。

 

演劇を通じて世代を越え、地方を巡り、世界の演劇人たちと出会ってきたことで私たちの目指す場所はとても遠いと知りました。それは簡単に辿りつける場所ではなかったので、そこで私たちの長期的な目標が産まれました。「途中から途中まで」を担当すること。そのためには腰を据えた活動が必要です。そこで、そのための環境を創ることにも取り組みました。法人としての「合同会社プランプル」と、稽古場/小発表のための「スタジオ空洞」です。これからはこの場所/環境を駆使して人を育て、東京の片隅でしぶとく演劇を続けます。

 

歴史の中で、地域の中で、人と人との繋がりの中で、今よりもすこしだけ世界をよく知りたい。永遠に私たちの公演に足を運ばない人たちにすら届く強度を目指して、そのための作品を創り続けることが私たちのビジョンです。

 

主宰・作・演出 広田淳一

 

【団体紹介】

 

2001年に「ひょっとこ乱舞」として結成。2011年に「大爆破」と銘打って脱皮を遂げ、2012年に「アマヤドリ」へと改称して再スタートを切った。

 

現代口語から散文詩まで扱う「変幻自在の劇言語」と、共感性と個別化を主眼とした「自由自在の身体性」を活動の両輪とし、リズムとスピード・論理と情熱・悪意とアイロニー、とか、そういったものを縦横に駆使して「秩序立てられたカオス」としての舞台表現を追求している。

 

昨年「アマヤドリ」としての2年目はかねてより目指していた法人の設立(合同会社プランプル)、また根城としての「スタジオ空洞」のオープンを実現させた。その場所で広田戯曲の再演と古典戯曲に取組む試みとしてミニ公演「雨天決行」シリーズをスタート。二百席規模の劇場で行う本公演と平行として極小の空間で地道に作品を練り上げる場を確保した。2014年はシアター風姿花伝のプロミシングカンパニーを務めるなど、様々な形で劇場との協力体勢を強化した。また「悪と自由」という年間テーマを設定して創作初演・再演に挑んだ。

 

私たちは演劇を通じて観客のみなさんに楽しんでいただき、感動してもらいたいと考えてきました。宇宙にたった一人で取り残されたような孤独な魂を、孤独のまま「つながり」に変えることが演劇になら出来ると信じてきたからです。今日もそのことを信じて、演劇の続きをしようと思います。

 

主宰・作・演出 広田淳一

 

【受賞歴】

 

2005年 日本演出家協会主催「若手演出家コンクール2004」に出品した『無題のム』で広田淳一が最優秀賞を受賞。
2005年 王子小劇場主催・佐藤佐吉賞にて、第12回公演『旅がはてしない』の舞台成果に対して、最優秀演出賞(広田)、最優秀主演男優賞(チョウソンハ)をはじめ、スタッフワークを含む7部門で受賞。
2008年 プラスチックレモンにて文化庁芸術祭に参加。

 

【沿革】

 

2001年1月 東京大学の学生劇団を母体に「ひょっとこ乱舞」旗揚げ。作・演出の広田を中心にオリジナル戯曲で公演を行う。

2006年10月 画家・小林裕児氏と、絵画と散文によるコラボレーション展示会を開催

 

2007年9月 第18回『トラビシャ』@こまばアゴラ劇場 上演中に携帯電話の電源を生かしたままで、観客の携帯端末のメール送受信を物語に取り込む、全員に配布したラジオによる「二重音声」上演など、意欲的な企画が話題となる。

2008年10月 第20回『プラスチックレモン』@吉祥寺シアター 文化庁芸術祭参加

 

2010年10月 「ProjectBUNGAKU太宰治」に『HUMANLOST』を出品。物語性を排除したいわゆるポストドラマ的な舞台を創作。一部玄人筋に強烈に支持されるも観客には大いにそっぽをむかれ、広田が身投げ(バンジー)。

2010年11月 「アジア舞台芸術祭2010 国際共同制作ワークショップ」に参加。日韓俳優の出演する舞台『家族だった』を出品。

2012年3月 「ひょっとこ乱舞大爆破公演」と銘打って@吉祥寺シアター『うれしい悲鳴』を発表。以後、劇団名を「アマヤドリ」に改称。

2012年5月 初の国内ツアー『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』で横浜・北海道・福岡・京都を巡る。

 

2013年03月 アマヤドリ旗揚げ公演と銘打って@座高円寺『月の剥がれる』を発表。

2014年04月 「スタジオ空洞」オープン。広田をはじめアマヤドリメンバーが運営委員となる。

2014年05月 「雨天決行」vol.1 発表。スタジオ空洞にてスタジオ公演のシリーズを開始。

 

【紹介文】

 

“外側からみたアマヤドリ” と称して、各界の方から頂いたコメントをご紹介しております。

http://amayadori.co.jp/comments