どーも、主宰の広田です。えー、出会いがあれば別れもあるさ、ということで大変残念ながら劇団員の糸山和則が劇団を去ることになりました。複雑な胸中もございますゆえ僕も今は多くを語れませんが、ひとまず、ご報告まで。何はともあれ長きに渡って糸山を応援してくださったみなさまに感謝いたします。本当にありがとうございました。以下、本人よりのコメントです。
この度、私、糸山和則はアマヤドリを退団することとなりました。
長きにわたり応援してくださった皆さま、共演者の皆さん、そしてアマヤドリのみんな、本当にありがとうございます。
すべては二度と戻らないことだ、と一回性の舞台をやっていながら、退団の際になって改めて実感しております。舞台に立てることも、団体にいられることも、とんでもない巡り合わせとバランスとリスペクトで成り立っている。触れている瞬間にはわからないものですが、振り返るとその貴重さがとても感じられます。
右も左もわからぬボーっとした大学生を拾い上げ、時には胸倉をつかむ勢いで叱咤激励をして、最後まで言葉をぶつけ続けてくださった広田さん。感謝が尽きません。ありがとうございます。
ひょっとこ乱舞だったころから数えて6年半、同期入団だった圭介さんとは「もうそんなになるのかぁ、怖いねえ」などと話しておりました。
ツアー公演で通いつめた温泉、稽古後の居酒屋での反省会、ダメ出しで凹んだ時に共演者にかけてもらった言葉、舞台袖からじっと観ていた先輩の演技、数えればきりがないですが、ひとつひとつが宝のようで、去る身となって猶更重みが増すようです。
「大変だったがとても楽しかった」その一言に尽きます。
しかしこの決断は自分にはどうしても必要でした。
退団後、すこし休もうとは思いますが、演劇は続けます。
アマヤドリでの得難い経験を生かし、自分がいただいたものを舞台に関わる人にすこしでも還していけたらよいなと思います。後悔しないためにも、前進しなければいけません。
また是非、劇場で会いましょう!
乞う、ご期待。です。
自分はここで去りますが、
ガムシャラに突き進み続けるアマヤドリの皆を今後も宜しくお願いします。
糸山和則 (いなご)